かげん

昔、母から魚の煮つけの作り方を教わったことがある

水とお酒は1対1
沸騰したら、魚を入れる
味付けは砂糖と醤油

「最初、少なめに入れて味を見て、足りなかったら少しづつ増やせばいいのよ」

当たり前のことかもしれないけれど
その時、「なるほど」と思った

母は必ず味見をする

「適当だから、いつも同じ味にならないのよね」
と、母は言うが
娘から言わせると、いつも美味しい

最初は無理しない程度に
「どうかな」と様子を見てから
加えたり減らしたり

そのうち、自分の適量がわかってくるのだと思う

まずは、一つ
まずは、一歩

 

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柴田桃子
柴田桃子
日々の生活の中で、小さな幸せが増えますように。沢山の笑顔が見られますように。心から願っています。

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