きょうだい喧嘩で悩む家族は、多いのではないでしょうか。
きょうだいで喧嘩してしまうことは、もちろんあります。ですが、ひどいきょうだい喧嘩になると、物が壊れたり、怪我をしたり、家族もどう対応してよいのか分からず、悩まれている家庭は少なくありません。
きょうだい喧嘩が始まると、見ているのも聞いているのも辛く感じ、つい介入してしまうことはありませんか。
また、早く終わってほしいと思い、「お兄ちゃんなんだから・お姉ちゃんなんだから」と言ってしまうことはありませんか。
つい、年下の子どもをかばってしまうことはありませんか。
家族にとっても、喧嘩をなんとか治めようと必死になります。
ですがこの対応が、きょうだい喧嘩を悪化させてしまう原因になる可能性があります。
上の子は、○○なんだからという理由に納得いかず、下の子への当たりがエスカレートする可能性があります。
また下の子は、理由がどうあれ泣けば親が味方してくれると思い、その方法を使うようになります。
きょうだい喧嘩が起こる背景には、子ども達の中に3つの意図が隠されているといわれています。
①親から関心を得るため
②親を困らせるため
③他のきょうだいや親より、自分の方が偉いという感覚を持ちたいため
この意図は、きょうだいの中でも年上か年下かによって変わってきます。
もしかしたら、お互いの大きな思いが込められているのかもしれません。
きょうだい喧嘩が始まった時の対応の1つとして
「子どもの喧嘩に親が関わらない」
というのがあります。
子どもには、喧嘩に巻き込まれない能力があり、自分の問題を自分で解決できるように促すことで、子ども達は自分の問題を解決するのに必要な知恵や、他者とのコミュニケーションの取り方などを学んでいきます。
最初は、親と子どもの駆け引きのような状態になります。一時、親の関心を引く為に、きょうだい喧嘩がひどくなる可能性もあり、難しさを感じるかもしれません。
子ども達に「喧嘩しても、お父さんとお母さんは、間に入らないからね。自分達で解決するんだよ」といったことを伝えたり、家族全員で「喧嘩には介入しない」という意識を統一させておくことで、得られる効果は大きくなります。